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読書ろぐ

行雲流水、気の向くままに読書した感想

海の見える理髪店(荻原浩著) - 出会い・再会・記憶

第155回直木賞受賞作でもある、「海の見える理髪店」を読みました。
6編の短編集ですが、どの作品も面白かったです。
簡単な本の紹介と感想を載せたいと思います。

本の紹介

母と娘、夫と妻、父と息子………
近くて遠い、永遠のようで儚い家族の日々。
誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る
小さな光が胸に染みる、大人のための泣ける短編集。

  • 海の見える理髪店

  • いつか来た道

  • 遠くから来た手紙

  • 空は今日もスカイ

  • 時のない時計

  • 成人式

参考: renzaburo.jp

感想

どの作品も登場人物の表現がとてもわかりやすく、綺麗に描かれています。
作品に登場する人物像がイメージしやすく、イメージしやすい分、より言葉が伝わってきます。
それと、ちょっとした仕草など、細かいところまで描かれているところがまた味が出ているというか、人物像をイメージしやすくさせてくれています。

中でも強烈に印象に残ったのは、やはり、「海の見える理髪店」。
理髪店の店主とお客さんのごく普通のやり取りだけのはずだったのに衝撃の結末が。
この作品は二度読むと思います。
二度目に読んだとき、店主の一言一言が持つ意味がもの凄く大きくなります。

「海の見える理髪店」だけでも読んでみることをオススメします。

おわりに

最近、戦争がテーマの作品でないものでも、第二次大戦頃の話題のある、どちらかというと重い内容の本に当たっていました。
そんな中で本作を読ませていただいたので、日常的な中で味のある内容が胸に染みました。
誰にでも訪れるかもしれない、日常的なのに、ちょっと不思議な要素もある短編集。
読み物リストの候補に入れて読んでみられてはいかがでしょうか。